今回は滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山を描いた絵です。
この話は古過ぎて記憶を頼りに描いたところがありまして、それは後述するとしてまずは伊吹山の位置とそれを描いた場所について解説します。
場所・・・伊吹山
青丸で囲んだところが伊吹山です。
位置的には山頂が滋賀県になっていますが当然岐阜県側も伊吹山です。左は琵琶湖です。
赤丸で囲んだところが今回伊吹山を描くにあたって取材地になった「三島池」です。
すぐそばを東海道新幹線が走っていて右方向(東側)はあの関ケ原です。
三島池
赤丸の地点から矢印方向に向かって見えている伊吹山を描きました。
小さな池ですが伊吹山が逆さまに映る「逆さ伊吹」の見える写真の好ポイントであります。
雪のない伊吹山。
ちょっと脱線します。
伊吹山にはかつて「伊吹山スキー場」がありました。
私はその頃の絵を描きました。
2008年ごろまで運営会社が変わりながら存続したようですがゴンドラ含め完全撤去されたのは2010年のようです。
もちろんスキー人口の減少や雪不足、スキーブームの終焉によるもので全国的にも閉鎖されたゲレンデの多い事。
バブル期を過ごし「私をスキーに連れてって」や「ゲレンデが溶けるほど恋してる」の映画、広瀬香美のヒット曲の数々などスキーブーム真っただ中の青春期でしたので訪れたゲレンデは中部や北陸から中国地方にまで及ぶ広範囲な者でした。
大阪から近い兵庫県や滋賀県、岐阜県のスキー場には何度もお世話になっています。
中でも滋賀県エリアは一番回数が多かったです。
南から琵琶湖バレイ、箱館山、比良山、国境、奥伊吹、伊吹山等々。ちょっと湖北を超えれば今庄365、余呉高原、余呉高原ヤップ等。
行ったこと無いけど敦賀国際、朽木、マキノもあります。
上記のうち営業を辞めたスキー場は比良山、敦賀国際そして今回の伊吹山スキー場。
比良山なんかは比良駅からトラックの荷台に乗せられて降りた所からシングルリフトに乗って、終点でまたゴンドラに乗り換えてゴンドラ降りてから暫く板を担いで歩き、そこから滑り降りた所がゲレンデの始まりという超山奥の変わったオペレーションでした。
山奥過ぎて途中まで色々乗れて楽しかったけどね。
伊吹山はと言うと車でゴンドラ下まで行くと民家だったり民宿だったりの駐車場に停めるのです。
どこも急斜面で場所が狭いため停めにくかったですね。
専用の駐車場が無いか、あっても台数が少なかったからです。
そこから鉄の階段を上りやっとゴンドラへ。
横長のゲレンデはコースも長く、リフトの数、ゲレンデの数もかなりありました。
上図の3合目ゲレンデあたりは人も少なかったです。
スキーシーズンでもゲレンデの端を徒歩で行く伊吹山登山客もいると言うスキー場では珍しい光景も見られました。
シーズン中は雪も豊富でしたが日本海から遠いせいか標高が低いせいかシーズン終了は周りの滋賀エリアと比べてもとても速かったです。
長々と書きました。
最後に冬の逆さ伊吹を描いた絵をあげておきます。
山にある白い線は当時のゴンドラやリフトの名残です。
山の左側にあるつづら折りの線はセメント工場の採掘道路だと思われます。
作品名 『伊吹山』
2023年制作 サムホールサイズ(227×158) キャンバス 油彩
池には沢山の鴨らしき水鳥がいました。
水面が白っぽいところは薄氷が張っています。
なおこの作品はギャラリー美風景には掲載されていませんが、絵が欲しいと思われた方がいらっしゃいましたら下記の「ギャラリー美風景」までお問合せください。価格交渉いたします。
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