桜の季節なので前回に続いて桜の絵の取材についてお話します。
私は人混みが苦手です。
だから人も居ない山桜などは凛としていてとても美しく感じます。
とは言えどこに咲いていようが桜は美しいですね。
2008年4月。
夜桜と寺社は相性が良いので「有名どころ」である「京都清水寺」に行きました。(京都、と付けたのは全国に「清水寺」と言う名のお寺がたくさんあるので)
私は阪急電車で、妻は京阪電車で京都現地集合しました。
清水寺は人、人、人、また人・・・。身動きもままならない。
コロナがまだ流行する以前の話なので今から想像もつかないほどの混雑です。満員電車並みでした。
今年はどうなんでしょうね?
境内から見上げた清水寺や桜は恐ろしい色をしています。
ライトアップなんか無い時代の人がこれを見たら「美しい」より「恐ろしい」と感じるでしょう。
いえ、勝手に私がそう思ってるだけですけどね。でも何となく鬼とか出そうじゃないですか。神社仏閣でそれは無いか。
美しい怖さ。
「清水の舞台」を見るためにお隣の「奥の院」の舞台へ上ります。
左が清水寺の舞台。奥の院の舞台は右側です。なので直角で見るあの景色が見れます。
京都市内を一望できます。白い塔が「京都タワー」です。ロウソクの形です。
清水の舞台は江戸時代に200人を超える人が願掛けをして飛び降りたそうですが、八割が下の樹木で助かっているそうです。もちろんそれ以後禁止されています。
高さは13メートル。4階建てのビルに相当する高さだそうです。よ~やるなぁ。
それはそうと人混みもアレでしたがもっと「残念なこと」がありました。
一部のカメラマンに向けての三脚の使用禁止のアナウンスをしていました。
三脚の先の尖った部分が木製の舞台に瑕(きず)を付けたり穴を開けたりするからです。
何度も拡声器で言われているのに使っている人が居ました。貴重な文化財を守りましょう。
キャンプ、車中泊、釣り、何でもルールを守れない人のせいできちんとしている人が割を食ってしまいます。
残念です。
三重塔は1632年に現在のものが建てられています。約400年弱経っているのですね。木造建築の強さよ。
高さは31メートルで日本の塔としては最大級です。
音羽山清水寺。建立は今より約1200年前。
舞台ではあの「今年の漢字」の習字が毎年発表されますね。
月も左上に出ていてとても良い構図なのでこれで油彩画を描きました。
作品名 『清水寺(夜桜)』
2010年制作 F30号(273×220) 油彩 キャンバス
関西平和美術展出展 日美展優秀賞受賞 5人展出展他 現在この絵はありません。
妻と一緒に京阪電車で帰りました。良い風景は一度は見ておきたいので満足です。
アトリエでの制作で苦労したのは夜空の色の表現でした。夜空の色は難しいですね。
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